人材研修で思考の言語化に向き合う堀江利昌様|仏教と法の知見を活かした講演・対話

人材研修で思考の言語化に取り組みたいと考えるとき、最初に確かめたいのは、進行役がどのような経験からその問いを扱うのかという点です。僧侶と法律家という二つの立場を歩んできた堀江利昌様は、講演・対話・執筆を柱に、答えを急がずに考える時間を参加者とともにつくっています。この記事では、堀江利昌様の経歴と専門性、活動の内容、依頼の進め方を整理してお伝えします。

人材研修で思考の言語化に取り組むときに確かめたい視点

研修や対話の場は、選ぶ段階で成果の多くが決まります。参加者が自分の言葉を出せる設計になっているか、進行役の背景が扱いたいテーマと重なっているかという二つの観点を、はじめに整理しておくと選びやすくなります。

答えを急がずに考える時間を設計する

思考の言語化は、正解をすばやく選ぶ訓練とは性質が異なります。自分がなぜそう感じるのかを立ち止まって確かめ、まだ形になっていない考えを言葉にしていく時間が欠かせません。

短時間で結論だけを共有する進め方では、参加者の内側にある迷いや違和感が表に出てきません。研修の目的が考える力を育てることにあるなら、沈黙や言いよどみも含めて受け止められる進行が求められます。

進行役の経歴と専門性を確認する

生き方や価値観に踏み込むテーマでは、進行役自身がどのような選択を重ねてきたのかが説得力につながります。実務の現場を知る人であれば、抽象的な理想論にとどまらず、現実の制約を踏まえた問いを立てられます。

登壇先の広がりも判断材料になります。大学・中学高校・企業のように立場の異なる相手と向き合ってきた経験があるほど、参加者の年代や状況に合わせた組み立てが期待できます。

堀江利昌様が選ばれる理由

堀江利昌様(ほりえ りしょう)は、僧侶と法律家という二つの肩書を併せ持ち、宗教と法の双方の知見を活かして活動しています。ここでは、その歩みと専門性、活動の広がりを裏づける実績を紹介します。

法の現場と仏門の双方を歩んできた経歴

早稲田大学法学部を卒業し、同大学大学院法務研究科を修了して法務博士(専門職)の学位を取得しています。司法試験に合格したのち、2012年から2013年まで最高裁判所司法研修所に在籍し、2013年から2017年までは弁護士として法律実務に携わりました。

大学在学中には仏門に入り、僧侶としての歩みも並行して重ねています。争いの現場や人の葛藤に数多く立ち会うなかで、制度や正解だけでは扱いきれない迷いや、立ち止まる時間の大切さを実感し、30歳の節目に弁護士登録を抹消して僧侶としての道を選びました。

学びの場は法律分野にとどまりません。慶應義塾大学福沢諭吉文明塾CP13期、東京工業大学スタートアップデザインコース、ニューヨーク州立大学バッファロー校ELIをそれぞれ修了しています。

大本山増上寺での取り組みと現在の立場

2018年からは浄土宗大本山増上寺で、文化財の大規模改修事業などに従事しています。全国から3万人を超える寄付を募る取り組みに携わり、仏教と社会を結ぶ役割を担ってきました。

2018年から2024年までは大本山増上寺の浄土宗開宗850年奉賛局に籍を置き、現在は同寺の業務アドバイザーを務めています。神谷町の攝取院に所属し、2024年には事務所を設立して、ホリーズ合同会社の代表社員として東京都港区南青山を拠点に活動しています。

教育機関から企業まで広がる登壇と発信の実績

登壇先は幅広く、早稲田大学や慶應義塾大学、長崎県立大学といった大学のほか、成城中学・高等学校や明星中学・高等学校をはじめとする中学高校でも講演を行っています。企業やラグジュアリーホテル、ロータリークラブ、寺院といった場にも招かれ、聞き手の立場に応じたテーマが選ばれています。

発信の場はテレビや紙面にも広がります。アメリカのABC News「Good Morning America」やオリンピック放送機構、NHKの番組で取り上げられたほか、弁護士ドットコムニュースやLIFE SHIFT JAPANのインタビュー、浄土宗新聞への登場も実績として挙げられています。

法学の分野では、早慶合同ゼミナールでの討論司会や、早稲田大学法務研究科の判例時報検討会でプログラム・ファシリテータを担当してきました。民法分野の論考(法学教室438号所収)や、外務省による日本とイスラム世界との未来対話も実績に含まれています。こうした経験の重なりが、専門性と権威性の裏づけになっています。

人材研修で思考の言語化に取り組みたい方は堀江利昌様の公式サイトへ

講演・対話・執筆を柱にした活動内容

活動の中心にあるのは「いま、どう生きるか」という問いです。堀江利昌様は、この問いに参加者とともに向き合う手段として、講演・講義、対話、執筆という三つの柱を掲げています。

キャリアや争いの乗り越え方を扱う講演・講義

講演では、これからをどう生きるかというキャリアの話題や、争いを乗り越えるための思想が主なテーマになります。学生に向けた場では、進路の迷いや、正解が一つに定まらない現実との向き合い方が語られてきました。

社会人や企業向けの場では、意見が食い違う相手とどう向き合うか、生きがいをどこに見いだすかといった問いが扱われています。聞き手の立場に応じてテーマの立て方を変えられる点は、人材研修の場面でも活きています。

高校での座談会に講師として招かれる機会もあります。広島学院高等学校では高校1年生と車座になり、進路や仕事、学び、人生について、生徒一人ひとりの関心に沿って語り合う時間が持たれました。

哲学対話の手法を用いた対話の場

対話の活動では、哲学対話の手法などを取り入れ、普段の会話とは異なる進め方で自分の言葉を探していきます。答えを急がずに考えるための対話の場として「途中のじかん相談室」も設けられています。

あらかじめ用意された結論に向かって進むのではなく、問いを共有しながら考えを重ねていく点に特徴があります。参加者が互いの言葉に耳を傾ける時間そのものが、自分の考えを整理する助けになります。思考の言語化を目的とする人材研修とも重なる形式です。

執筆と僧侶としての務め、団体への助言

講演や対話を通じて考えたことは、noteでの発信や寄稿という形で言葉にされています。ブログでは「伝わらないことから」「小さな正義」のように、日常の出来事から思索を広げる文章が公開されています。

僧侶としての務めのほか、寺院をはじめとする公益法人の運営支援や、企業への倫理的な助言にも取り組んでいます。ジーネックス株式会社では個人遺伝情報取扱審査委員会と倫理審査委員会の委員を務め、一般社団法人SPRKのメンバーとしても活動しています。

国内外の仏教者との交流と法話

仏教を通じた交流も続いています。ブータンから僧侶を増上寺に招き、僧侶の育成や教育のあり方について意見を交わす場が設けられ、日本語・英語・ゾンガ語の三言語で用意した資料をもとに、日本の僧侶養成についての発表が行われました。

寺院での法話や、浄土宗の宗祖法然上人が生まれた地に建つ岡山県の誕生寺への参拝など、宗教者としての実践も重ねています。仏教が地域や時代とともに形を変えてきた信仰であるという視点は、講演や対話の内容にも通じています。

相談から依頼までの進め方

講演や対話の依頼は、公式サイトの問い合わせフォームから受け付けられています。氏名とメールアドレス、依頼の内容を記入して送信する形式で、はじめての相談でも手順は複雑ではありません。

連絡の前に、対象となる方の人数や年代、どのような場面で使う時間なのかを整理しておくと、テーマの相談が進めやすくなります。人材研修として思考の言語化を扱いたいのか、探究学習の一環として宗教を取り上げたいのかによって、組み立ては変わります。

準備の段階では、終わったときに参加者がどのような状態になっていてほしいかを言葉にしておくことをおすすめします。目的が共有されているほど、限られた時間の使い方が明確になります。

人材研修と対話をめぐるよくある質問

ここからは、思考の言語化や探究学習、コーチングといったテーマで研修や対話を検討する方から寄せられやすい疑問を、一般的な考え方として整理します。個別の対応内容を示すものではありませんので、詳しい内容は直接ご相談ください。

思考の言語化はどのように進めるのですか

多くの場合は、問いを共有するところから始まります。自分の考えを言葉にする前に、なぜその問いが気になるのかを確かめる時間を取ると、表面的な言い換えで終わりにくくなります。

書き出す、話す、聞き返すという往復を重ねる方法も一般的です。ほかの参加者の言葉に触れることで、自分のなかにあった感覚に名前が付くこともあります。

探究学習で宗教をテーマにしても差し支えありませんか

特定の信仰を勧める形にせず、文化や歴史、価値観の背景を学ぶ題材として扱うのであれば、探究学習のテーマになり得ます。宗教は人の生き方や社会の成り立ちと深く関わるため、問いを立てる練習の材料としても扱いやすい分野です。

進める際は、複数の立場があることを前提に、結論を一つに決めない設計にしておくと安心です。参加する方の背景に配慮し、意見を保留できる余地を残しておくことも大切になります。

コーチングと仏教にはどのような関わりがありますか

コーチングは、答えを与えるのではなく、本人のなかにある考えを引き出す関わり方を重視します。仏教にも、自分の心の動きを見つめて思い込みに気づいていく実践が受け継がれており、問いを通じて自分を見直すという点で重なる部分があります。

一方で、宗教は信仰の領域であり、目標達成のための技法とは目的が異なります。両者を結び付けて考える場合は、何のための時間なのかを主催者と進行役の間で確認しておくとよいでしょう。

まとめ

堀江利昌様は、法律実務と仏門の双方を歩み、現在は僧侶であり法律家として、講演・対話・執筆を通じて「いま、どう生きるか」という問いに向き合う場をつくっています。大学や中学高校、企業、寺院と登壇先は幅広く、宗教と法の知見を重ねた視点が持ち味です。

人材研修で思考の言語化を扱いたい場合も、探究学習で宗教を取り上げたい場合も、まずは目的と対象を整理したうえで相談すると進めやすくなります。急いで結論を出すのではなく、考える時間そのものを大切にしたい方に向いた活動といえます。

人材研修における思考の言語化のご相談は堀江利昌様の公式サイトへ